その構成に度肝を抜かれ、さらに質の高さに唸ってしまった1冊。
職業柄、本、絵本と関わりが深い立ち位置にいるが、この本の持つ力に圧倒されてしまった。
「出版社からの内容紹介」にもある通り、「「絵」がすべて「漢字だけで書いてある」。
ページいっぱいに広がるのは、「漢字による絵」。文章はない。文章はないのだが、開いているとお話が浮かんでくるような不思議な感覚も……。
さらに「絵」に使われている「漢字」がすてきだった。深い意味がこめられているとわかるものも。
漢字に興味のある小学校低学年などは、かなり食いつくのではないか。一方で、中学生から大人など、幅広い世代の人に手に取ってもらいたいとも思う。
「百聞は一見に如かず」を地でいっている1冊。