野菜の絵本というと、平山和子さんの「やさい」や、きうちかつさんの「やさいのおなか」「やさいのせなか」あたりが思い浮かびます。
何れも名作なので、あまり期待しないで読んだのですが、結構良いという印象でした。
この作品は、「これなあに?」と書かれて、野菜の断面が描かれているページから始まります。
答えはピーマンなのですが、全体像は、擬人化しており、実にキュートな印象です。
その繰り返しなのですが、縦切り・横切りと二つの断面から見ているので、この着眼はとても良いと思います。
馴染みの野菜達に混じって、ゴーヤがあるのが新しい感じがしました。
絵は可愛いだけでなく彩色が綺麗なので、とても魅力的。
「やさいのおなか」の二番煎じと思って読み始めたのですが、エンディングに続くストーリー展開もあって、かなり楽しめる作品だと思います。
最終頁には、登場した野菜の英語名も掲載しているのですが、ゴーヤが「Bitter melon」と言うのは一寸した驚きでした。
ファーストブックに是非オススメします。