この絵本は、本当に会話が弾みますね。本を読んでいる時間よりも、話している時間のほうがずっと長い! 子どもの豊かな発想に感動したり、我が子の意外な考えに驚いたり、1ページごとにいろんな楽しみが味わえます。
どれも究極の選択ばかり。「え〜、どれもいや〜!」というのもかなりありました。でも、1つ1つ「いやなわけ」もちゃんと説明してくれて、その答えに納得したり、笑ったり・・・。
―きみんちの まわりが かわるとしたら、―
「『大雪』だと、毎日雪を掘らないといけないでしょ? 穴に落っこちちゃうかもしれないでしょ?
『ジャングル』になって、こんなにたくさん動物がいたら、お世話するのが大変でしょ?」
逆に、大人にとっては、どれも・・・と思うものでも、子どもには楽しい!というものもあり、それがかわいらしくて微笑んだり。
―ジャムだらけになるのとさ、犬に引っぱられて ドロンコになるのとさ、―
「泥んこ! だって、泥んこ 楽しいもん!」
―へびに まかれるのと、魚にのまれるのと、―
「へびに巻かれるの! あったかくて、ぐっすり眠れそうだから。それに、エイ、エイ、エイ、ってやれば(空手チョップのような格好をしながら)、すぐにスルンと出れちゃうもん!」
夢のある楽しい選択もいっぱい。
1つに絞りきれなかったのは、―どれを手伝う?―
「ようせいのまほう。サンタクロースのプレゼントくばりもいいな。でも、ちょっと眠くなっちゃうけどね! 10時過ぎちゃうでしょ? 」
―どこになら住む?―
「金魚ばち! だって1日中泳いでいられて楽しそう。」(私は水が苦手なので、この選択だけは絶対になし!)
「やっぱり、にわとりごやにしようかな? いつでも好きなときに卵が食べれるもん!」
想像するのって本当に楽しい(!)と同時に、親子でもいろいろ違っておもしろい(!)と感じられる1冊です。