まず、タイトルに惹かれて手にしました。
副題が面白いんです。
「雪女・河童から平将門まで」ってところが、気になりました。
始めに「伝説」とは何ぞや、って、解説の部分があり、
英雄や聖者たちの伝説。
妖怪・異界にまつわる伝説。
民間説話(民間に語り継がれてきた地名や石や木などにまつわる話)。
の話が、各章に分かれて書かれていました。
解説部分の枠に限りがあるのでしょう、
文字より絵で語られている図鑑という印象です。
テキスト(文章)は小学校高学年くらいに分かる言葉と内容で、そこに取り上げられるべき内容はかなり簡略した形で書かれていました。
図鑑なので、絵は多く、なんと4人の絵師さんがかわるがわるに描いていました。
それぞれの伝説によって絵が違うので、多少違和感があります。(それを面白いと感じるお子さんもいると思います)
どの伝説も有名どころが多かったので、「出雲阿国」が取り上げられていたことにびっくりしました。(「歌舞伎踊り」のもとになった踊りの非常にうまい女性の旅芸人)
広く浅く日本の不思議が知りたいお子さんにはうってつけの図鑑だと思います。