独身時代、渡辺茂男さんの訳であることと、おしゃれな表紙に惹かれて購入しました。
しっかり者のマラード夫人や警官のマイケルさんの仕事ぶりが、好印象でした。
実家の診療所の待合室に置くと、母が「よく大人の患者さんが読んでいる。」と言ってました。
大人っぽいシックな色使いと、心温まるエピソードのせいでしょうか。
モノクロの絵とやや長めのお話なので、子供たちは興味を示さないだろうと思ったら予想が外れました。
我が子と甥、姪の幼稚園時代には、何度も何度も読みました。
子供たちは、マラードさんがスワンボートのスワンに挨拶するのをおもしろがりました。
マラード夫人が自動車と張り合って「ぐぁっ!ぐぁっ!」と大騒ぎになる場面では大笑いしていました。
娘は、見返しに並んだ卵の絵と太目のマイケルさんが好きだそうです。
これからも幾度となく読むたびに、いろんなことを思い出すでしょう。
子供から大人まで末永く愛される絵本だと思います。