絵がとても素朴で子供が書いたようなデザインの身近な感じの絵本にひかれました。題名もおもしろいし。内容はおおかみがいろんな動物を食べ飽きて、次にどうしようかときつねに相談したところ・・きつねは次に自分が食べられると察知し「・・・こんなことをしたらどうです?もりのなかで、いちばんつよいおおかみさんにしかできないことを」「せいぎのみかたになるんですよ」「てれびでよくやってるよわいものを、たすけるやつですよ」とおおかみをその気にさせます。するとおおかみも部屋にあったカーテンを首に巻いて「おおかみかめんだ」と言いその気になって森へ出かけていきました。森の中ではおおかみを見る動物達は食べられると思い、皆隠れてしまいます。しかしそこへうさぎが崖から落ちそうになって助けを求めています。そしておおかみは
きつねを使って見事うさぎを助け出します。そこで「やった〜これでうさぎに見直されおおかみはきっと森の人気者になるのかな〜」なんて予想してたら・・・うさぎはおおかみを見るなり一目散に逃げていきました。結局誰からも「かっこいー」とか「すてきー」とか言われて、見直される事はなく、予想外の結末でした。しかし最後におおかみは「おれさまはおおかみかめん。だれかをたすけるのにそんなことばは、いらないぜ」と言いました。なんかキザでかっこいいんじゃない〜と思ってしまいました。