困ってます。
この絵本、いつ読むのが正しい読み方だろうかって。
何しろタイトルに「サンタクロース」ってあって、お話にもサンタのおじさんが登場するのですから、やっぱりクリスマスの季節に読むのがいいのかな。
でも、タイトルには「二月」とも入っていて、お話でも動物園のライオン親子のオリにサンタおじさんが飛び込んでくるのがクリスマスも終わった二月なのだから、やっぱりその頃に読んで、二月に迷い込んだおかしなサンタを笑う方がいいのかな。
そもそもどうしてサンタさんは二月になってもうろうろしていたのか。
サンタさんの言い訳を聞くと、「クリスマスが終わって北に帰るところ、そりもトナカイも子供たちにやってしまった」というから、のんきというかおおらかというか。
そんなサンタさんにライオンの子供が贈り物をねだるのですから、子供って無邪気。
そりさえ持たないサンタさんは困って、動物園の外の雪を見て思いついたのが、サンタさん手製の雪だるま。
ところが、せっかく作っても、何度作ってもオリに運ぶと溶けてしまう。
オリの中はスチームで温かくなっているので。
そこでサンタさん、自ら雪だるまになることにしたのですが…。
こんな健気なサンタさんを見てると、やっぱりこの絵本はクリスマスに読むのがいいかも。
そして、そりやトナカイまでねだるのはやめにして、サンタさんが北の国にちゃんと帰れるようにしましょうね。