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ぼくの家から海がみえた」 みんなの声

ぼくの家から海がみえた 作・絵:小林 豊
出版社:岩崎書店 岩崎書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:2005年04月
ISBN:9784265069569
評価スコア 4.33
評価ランキング 15,756
みんなの声 総数 5
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  • 平和の位地

    三部作の最初の作品ということですが、家族揃っておじいさんとの関係性を考えると、不思議なループを作っているような作品です。
    戦争が海の向こうにあって、その海が見える場所に暮らしている家族は、平和に包まれています。
    続作では、その暮らしが戦争で壊され、兄弟二人でおじいさんの家を目指します。
    三作目では、おじいさんが亡くなり、兄弟が両親を待ち続けます。
    戦争が停戦となり家族が揃った風景を、この「ぼくの家から海がみえた」に思い描いたからです。
    常に戦火がそばにある地域で、言い様のない不安感はエンドレスなのかも知れません。
    このループから解放されるためには、四作目に完結編を作っていただきたいと思いました。

    投稿日:2018/01/03

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  • 最後のページに描かれている風景

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子17歳、女の子12歳

    「ぼくは弟とあるいた」「ぼくと弟はあるきつづける」のシリーズ3作目。
    この話は少し過去に戻り、家族だまだ幸せだった頃、エルタンが生まれて新しい家を建てて、順風満帆に幸せを満喫いている頃のお話になります。

    とわいえ、暗い影はそこかしこに伸びてきていて、
    ぼくたち家族と仲良くなった“ミッシャ”母子(オヤコ)は、近隣のどこかの国から戦乱を避けて亡命してきているような口ぶりでした。

    本にはこの物語が黒海沿岸の地域を舞台にして描かれていると書かれています。
    黒海……。国は「トルコ」なのでしょうか?
    風景からはそんな感じがします。
    物語がすべて終わった次のページに、普通ですと作者の後書きとか、発行年月日とか、発売元とかがわかりやすく表示してあるものですが、
    それが描かれているのはぺーじの右上に小さくそのページの絵の邪魔にならないような感じで、申し訳程度に記載されていました。
    そして、このページには荒涼とした砂漠(もしくは海)のモノクロの背景が描かれていました。

    私はこのページこそ、作者が一番描きたかったのかもしれないなぁと、思ってしまいました。

    もしも、この作品を学校などで読み聞かせするときは、ぜひ、この最後のページまでしっかりゆっくり捲って、子どもたちに見せてほしいです。

    投稿日:2012/06/04

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  • お料理上手なおかあさん

    屋根裏の窓から遠くに海が見える家は、我が家みたいです。

    家も2階から、海が見えます。

    大工のおとうさんが、自分たちの家を建てるまでの家族の協力が素晴し

    いと思いました。おとうさんも頑張ったですが、おかあさんの頑張りが

    凄いと思いました。隣国のミッシャの出会い、別れなども描かれていて

    お話にボリュームがあって楽しめました。お料理上手な優しいおかあさ

    んのアイデアが素晴しいし、失敗を咎めないで接しかたが素晴しいと

    思いました。

    投稿日:2010/07/17

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  • 小林豊さん

    小林豊さんの作品だったのでこの絵本を選びました。主人公の住んでいる町がとても自然豊かで魅力ある海の近くで羨ましくなりました。状況に応じて臨機応変に仕事を見つけて家族を支えるお母さんの姿が素敵でした。予想していた状況と違ってもすぐに軌道修正してしまう主人公のお母さんには脱帽です。料理が得意なのはやっぱり素敵だなと思いました。私も主人公のお母さんの様になりたいです。

    投稿日:2008/12/20

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  • 家族で支えあって

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子14歳、男の子11歳

    『ぼくは弟とあるいた』でその後を知っているだけに、
    ただただ貧しくても、家族で支えあって生活している光景が
    いとおしいです。
    ぼくは両親と港町に引っ越してきます。
    両親は懸命に働き口を探し、家を建てます。
    両親の働く姿を見ているせいか、自然にお手伝いができるぼく。
    人情深いこの町は、異国の人も温かく迎え入れてくれるようです。
    作者が旅した黒海沿岸の港町での見聞がベースになっており、
    社会情勢がそっと垣間見えます。
    子ども達にも、そっと感じ取ってほしいです。

    投稿日:2007/09/27

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