むかし、くずのはやまのふもとの小さな村があった。
みんな田や畑を耕して暮らしているから、天気に恵まれて天災にも遭わずに豊作な年になることを願って暮らしている人たちだ。
言い伝えに、くずのはやまのきつねが嫁入りする年は豊作だというのがあって、みんなが今年はどんなものかと気にしているのだ。
きつねの嫁入りとは、またどうして?と思うが、言い伝えなのだから本当のところはだれも知らないのだろう。
そんな言い伝えが残る村が、まだ日本にもあるのかなあと思うと、訪ねてみたくなります。
私たちは文明を築くだけではなく、そういう自然を子供たちに残していかなければならないと思います。
そして、こういうお話をみんなが読んでくれたら、みんなも私みたいなきもちになってくれるのではないかと思います。