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なきむしこぞう自信を持っておすすめしたい みんなの声

なきむしこぞう 作:今村 葦子
絵:酒井 駒子
出版社:理論社 理論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2016年06月
ISBN:9784652201565
評価スコア 4.67
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みんなの声 総数 51
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36件見つかりました

  • ぬいぐるみたちと男の子の、なんとも可愛らしいお話でした。

    私が小さい頃、大好きなぬいぐるみを持って、姉と散歩していた時のことを思い出しました。
    道端で突然、ノラ犬が私を襲ってきたのです。
    私を、いえ犬が狙っていたのはそのぬいぐるみでした。
    姉は「そのぬいぐるみを離して!」と叫び、私は急いでそうしました。
    ぬいぐるみは無残な姿となり、私は恐ろしさとショックと悲しさでただひたすら泣きじゃくった、そんな記憶。

    姉妹で育ったので、我が家にはたくさんのぬいぐるみがありました。
    それぞれに名前があり、ぬいぐるみというより家族の一員のように大事にしていました。
    きっと、絵本の男の子にとっても、「じょうさん」「ちりんさん」「らりろん」はかけがえのない家族だったに違いありません。

    ぞう、きりん、らいおん、気が付くと、お話の中で「じょうさん」「ちりんさん」「らりろん」と変わっていました。
    それぞれに男の子との特別な思い出があり、ぬいぐるみたちにとってもまた男の子は大事な存在だった。
    離れてみて初めて分かること、ありますよね。

    ぬいぐるみたちは勿論、屋根裏のねずみも、泣き虫なあのこも、一つ一つのエピソードも、ユーモラスな会話も、よみがえる子どもの頃の思い出も・・すべてが愛おしくて抱きしめたくなる、そんな絵本でした。

    酒井駒子さんの挿絵も本当に素晴らしいです。
    とても丁寧に描かれていて、作品に込められた愛情が感じられます。
    出来ることなら、すべてのイラストをポストカードにしてもらいたいくらい。
    お話にピッタリ合っていて、まさに珠玉の作品です。

    投稿日:2017/06/18

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  • 三匹の気持ちの変化の描写が素晴らしい。 受賞レビュー

    • ムスカンさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子10歳、女の子5歳

    6歳の娘と読みました。

    長さも、内容も、そして字の大きさ、挿絵の頻度、
    全てが年長さんの娘にちょうどいい幼年童話です。

    そして、ストーリーもとっても身近な「ぬいぐるみ」が主人公。
    いきなりのっけから勢いのいいライオンさんの歓喜の叫び声で始まり、
    とっても心をひきつけられます。

    ライオン、ぞう、きりん。それぞれの個性がとても分かりやすく、
    その掛け合いも面白いです。

    三匹が家出をするようになった経緯、
    おうちにいる男の子がどんな子か、
    どんな風に男の子と過ごしてきたかが、
    3匹の会話からとってもよく伝わってきます。

    とちゅうから絵本中での呼び名が、
    「ジョウさん、ちりんさん、らりろん」と、
    男の子が呼ぶ名前に変わります。
    この絵本が持っている、三匹&男の子への愛情が感じられる変化です。

    そして、家出を決行したときからの気持ちの変化。
    「家出をしたくなくなりました」という直接的な表現は、
    どこにもないのですが、
    それぞれのとる行動、発言から、気持ちの変化がとってもよく分かり、
    このあたりが絵本と幼年童話の違いだなぁと感心させられます。
    ストーリーが進むにつれて3匹の変化についていった娘は、とても真剣な顔をしていました。
    まだまだぬいぐるみが大事な6歳娘にとって、
    身近で暖かい、そしてよりいっそうぬいぐるみを
    大事にするようになった、一冊になったと思います。

    投稿日:2017/06/16

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  • お祭りの屋台で買ってもらった、犬の風船。足にはコロコロが付いてあった。紐を引っ張れば、カタカタとついてくる。まるで本当に犬の散歩をしているようだった。7歳の私は、どこに行くにもぺぺと一緒だった。でも、日に日に空気が抜けて萎んでいった。ドアノブにいつも通りに紐を括りつけていた、ある日のことだった。気が付くとペペの姿が見えない。ふと窓の外に目を向けると、今にもクルマに轢かれそうなペペがいた。私はお母さんを呼びに行ったけど、戻ってきた時にはもう、ペペはいなかった。
    こぞうが私は羨ましい。だって、じょうさんも、ちりんさんも、らりろんも、君の元に帰ってきたんだから。

    投稿日:2017/06/18

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  • 6歳のうちのなきむしこぞうと一緒に読みました。本当にうちの子は学校に行きたくない、体育が嫌だ、ご飯を食べたくない、お弁当は嫌だ、と次から次へといろいろなことでよく泣いて親を困らせてくれています。乳歯が抜けそうになるたびに大泣きをして1時間以上も困らされたり、本当に親にとっては大変です。

    でも親以上にきっと子供は子供なりに自分なりの葛藤が有るのかなと思います。本当にうちの子はなきむしですが、泣き虫なりに一生懸命に頑張っているんだろうな、そう思って毎日を見守ってあげるようにしています。

    この絵本を子供と一緒に読んで、うちの子にも似たようなところがあるなと思いました。大切にしているお人形なのに結構乱暴に遊んでいたり、でもお人形が見当たらなくなるとどうしても今すぐ見つけないと落ち着かない感じで必死になって探そうとしています。子供が探しても見つからないので私が何箇所か探してみると、うちの子はいろんなお人形でもぬいぐるみでも何でもかんでもすぐに自分の持っているかばんやリュック等の中に入れてたまに遊んでいるみたいで、そのままカバンに入れたまま忘れられたみたいでした。それを私が見つけると大喜びでお人形とかと遊び始めました。

    なので子供の頃は乱暴でもそれなりにちゃんとお人形でもぬいぐるみでも大好きなんだなと思いました。タダ遊び方が乱暴になってしまうだけで別に悪気はないんだな、そう思いました。

    本当にこの絵本を読んでいると私の子供を見ているような感じでしたが、きっとなきむしこぞうは人間にでも動物にでもぬいぐるみとかにでも存在するんだろうな、と思いました。

    この本を通じてものを大切にする気持ち、相手の立場に立って考える気持ち、そしてなきむしこぞうは決して一人ではなくて誰もが持っているんだろうなと思いました。大人が読んでも懐かしい気持ちが蘇ってくるし、子供が読んだらきっともっと物を大切にする気持ち、そして自分以外の人や物に対して優しく接してくれるようになるだろうなと思いました。

    とても素敵な絵本なので泣き虫さんにはもちろん、そうでない人にも本当におすすめだと思いました。

    投稿日:2017/06/07

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  • 幼い子どもとぬいぐるみのお互いの思いを知るという優しいお話だと思いました。

    子どもの行いに堪えきれず家出したぞうときりんとらいおんのぬいぐるみ。家出が成功してもその後どうしていいやら分からず、途方に暮れる。そういう思いも過去にしたような懐かしくも切ない思いがよみがえります。

    やねうらねずみは一役買っているのか、それともただ面白がっているのかよく分からないまま読み進めていきましたが、『ねずみのぬいぐるみもあれば良かった』という一言でなんだかんだ言っても羨ましかったのだなと確信しました。

    私はなきむしではなく、たぶんぐっと我慢してしまう子だったように思います。今も不安な気持ちをただただ胸に秘めている方だと思います。この幼い子のように感情のまま泣くことのできる子が羨ましい。

    投稿日:2017/06/12

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  • ものを大切にする気持ち

    小さい頃の私も、絵本の中の男の子のように、それはそれは大きな声で泣く子どもだったそうです。大切なものを失った時の男の子の泣きたい気持ち、分かるような気がしました。
    そんな私も一児の母になりました。1歳になったばかりの息子も動物のぬいぐるみを持っているのですが、とても気に入っていて家の中では常に持ち歩きご飯の時もそばに置いています。絵本の動物たちのように、よだれや鼻水が付いていますし、ギュッと握りながらご飯を食べることもあるので、汚れてしまうことも。何度も一緒にお風呂に入り、洗っています。
    もしかしたら、息子のお気に入りのぬいぐるみ達も、絵本の動物達と同じ気持ちなのかな?
    逃げ出したいと思っているかもしれないけれど、寝ても覚めても息子のそばにいるぬいぐるみ達だから、きっと息子のことが大好きなはず!
    この本は、物を大切にするという心も学べますね。ほっこりあたたかい気待ちになれる本です。

    投稿日:2017/06/14

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  • 自分たちの居場所☆

    • ととくろさん
    • 30代
    • ママ
    • 千葉県
    • 女の子8歳、女の子4歳

    声で心で、みんながたくさん泣いています。
    レトロな装丁で
    酒井駒子さんのキュンとなる、絶妙なイラストが素敵です。
    なきむしこぞうを含む三びきのぬいぐるみは
    ある日家出をします。
    あのこからのいじめみたいな日常が嫌で。
    でも行く先が不安で迷い、
    あのこの悲しむ様子を知って迷ってしまいます。

    なきむし。
    子どものころ、自分もそうでした。
    読みながら想い出します、
    ずっと夕暮れの中みたいな、そんな泣きたい気持ちを。
    たまには泣き狂うこともありました。
    でも時間が経つと、反動で冷静になり
    結局どれも些細なことに思えるのです。

    あのこは、らいおんの、きょうだいなのかなあ

    らりろんがそう言ったみたいに
    ぬいぐるみたちはそれぞれ気づきます、
    離れようとしているあのこは大事な人。
    家出し、外から見て初めて、
    今までいた家が、あのこの横こそが、
    自分たちの場所だと気づいたんです。
    優しい光のあるラストで、
    晴れ晴れとします。

    優しさが詰まっていて、どこか懐かしい。
    読むと温かい気持ちになれる絵本です☆

    投稿日:2017/05/29

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  • 涙と愛情いっぱいのお話

    • みっとーさん
    • 30代
    • ママ
    • 滋賀県
    • 男の子5歳、女の子4歳

    涙がいっぱい、とてもあたたかく愛情あふれる絵本でした。
    大好きなぬいぐるみがなくなり、泣いて泣いてどうしようもない男の子。
    はなをかまれる、ひどい扱いをされるといいながらも、男の子のことを大好きなぬいぐるみたちが家出を諦めて男の子のもとに帰っていきます。
    娘と息子にも大好きなぬいぐるみがあり、時には赤ちゃん、時にはボール、時には犬として愛されています。いつも一緒だからこそちょっと汚くて、振り回して遊んでいるからほつれてしまう。
    同じだね。と、なぜかこっちまで涙がでそうになりました。

    投稿日:2017/05/26

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  • 図書館にリクエストして
    届いて見たら
    あれ・・・以前読んでいる・・・

    あれ・・・「全ページためしよみ」が出来たんですね!?

    「小僧」なのかな?
    「子像」なのかな?
    と、思いながら読み進めました

    酒井氏の絵がなんとも
    心に響くのです

    はじめは、ぬいぐるみの扱いの乱暴な子どもなんて!!
    って、ぬいくるみの気持ちに共感します
    家出・・・でも、なんとも考え方が
    こどもといっしょな感じで
    心配といいアイディア!と思いながらも
    でも・・・と
    これがまた、なんとも共感してしまいます

    屋根裏ねずみもいいアジを出しています
    最後の後姿がなんともキュート
    素直になれない感じもわかる気がします

    カバーのいざないの文章が
    ステキで、的確です

    投稿日:2017/05/26

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  • 「ほら、またすぐに泣く」小さい頃よく母から言われた言葉です。
    友達同士でケンカして泣いて勝とうとすると、相手は、
    「泣き虫毛虫はさんですてろ」
    という言葉で応戦されたことを思い出します。それを言われて
    泣いちゃうのですけどね。

    でも、泣くって弱いからとかばかりではなく、感情のコントロールが
    できなくて泣いていたのだろうと今になったら思います。
    いろんな思いがうまく表現できなくて泣いてしまっていた。
    それを思い出しました。

    物語は家出をした3匹のぬいぐるみをきっかけにそれを持っていた子が
    泣き出してしまうというストーリーです。児童書の導入にぴったりの
    絵本だと思いました。

    感情のコントロールができなくなったっ子の様子をみることで、
    そしてそのなきむしこぞうの様子をみて笑っているネズミを
    みることで、ぬいぐるみたちの気持ちはかわっていきます。
    その過程がみずみずしく描かれています。

    絵も素敵ですね。本には上部に泣き虫こぞうがずっと
    描かれています。ちょっとした絵なのですが、
    泣きむしこぞうの様子とぬいぐるみたちの様子が
    両方手に取るようにわかる。ずっと泣き虫こぞうが
    気になるように描かれていました。

    子供たちは昔。大切にしていたものを思い出すかも
    しれません。またはいま、はしっこに置かれていたおもちゃや
    ぬいぐるみ、昔はとっても大事にしていたのになと
    思い返すかもしれませんね。

    なきむしこぞうであった昔のころを大人は思い出し、
    また子供たちは大切にしていたけど忘れてしまった
    なにかを追い出すでしょう。

    とても素敵な本にめぐりあえました。

    投稿日:2017/05/31

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