娘が3歳になったばかりの頃から、ゆっくり、ゆっくりと、時間をかけ、娘の成長に合わせながら、大切に読んできたシリーズ。
モモちゃんとアカネちゃんのお話も、ついにこの巻で完結です。
モモちゃんは、中学生になり、アカネちゃんは、ちょうど娘と同じ小学2年生になりました。最後の章の題名どおり、本当にみんな大きくなりました。
「アカネちゃん、2年生なの? あんなにちびっこなのに!?」と、
アカネちゃんのことを“生まれたときから見てきて”、自分の妹のように思っていた娘は、お姉さん顔で言いました。
「モモちゃんは、中学生になったんだね。ちょっと悔しい・・・。だって、ずっといっしょに大きくなってきたのに。1年生のときまでは、いっしょだったのに・・・」
娘にも、複雑な思いがあるようです。
でも、物語と共に成長できるって、本当にしあわせなことですよね。そういう本に出会えたことを、親としても何よりの喜びに感じますし、このお話を書いてくださった松谷さんには、感謝の気持ちでいっぱいです。
あとがきも、娘といっしょに読みました。このシリーズが完成するまでに、30年もの歳月が流れていたんですね。
本当は、娘よりも、ずっとずっと年上だったモモちゃんとアカネちゃん・・・でも、私の中では、これからも私の子どもと同じ存在でいてくれることでしょう。
モモちゃん、アカネちゃん、ありがとう。