まず、表紙の絵に魅かれました。
雪の夜。街角の黄色い街頭の光。
なんて素敵な絵なんだろうって。
主人公はフランシスという女の子。自分の家の窓から見える街角に、いつも立っているオルガン弾きのおじいさんとペット?のおさるさんが気になって仕方がありません・・・。
おじいさんは、帰るところがあるのかしら。
そう考えるフランシスのとても優しい素直な気持ちが伝わってきます。
フランシスのお母さんのセリフも、常識ある大人としてはある意味当然?
そしてフランシスに言葉をかけられたおじいさんのとまどいも・・・。
でも、フランシスの気持ちが最後には通じるんですね。
もともとはキリスト教の行事としてクリスマスがあるんですよね。
お祭り騒ぎも楽しいけれど、慈悲とか思いやりとか、人として大切なものをもう一度静かに見つめなおすのもいいことだなっていうことがとても伝わってくる素敵なお話です。