「おおきなおおきな おいも」 みんなの声

幼稚園の先生が書いただけあって、実際の保育の様子みたいなお話。　おいも堀に行けなくても子供って保育者の力量でこんなに楽しめる・・・私もこんな幼稚園に行きたいな。
絵が雑な感じですが、主役は「おいも」だからこれでいいんです。だから想像が膨らむのでしょう。

私が保育士をしていた頃に、お芋掘り行事の前必ず読み聞かせしていた絵本です。とてつもなく大きなおいもに子どもの気分もとても盛りあがります。行事の後のお絵描きでは、みんなのびのびと大きなお芋を描いてくれていました。子どもさんが芋掘りに行く前に読んであげると、とても楽しいお芋掘りになるとおもいますよ。

子供が幼稚園のお芋堀に行く前の日にこの絵本を読んであげました。この絵本は幼稚園の園児がお芋堀の日に雨になったので延期になったお芋堀が待ちきれなくて大きなお芋の絵をみんなで書くお話し。そして書いたお芋をみんなの食べたいものに料理するのです。その間に大きなお芋をどうやって運ぼうかとかどうやって洗おうかとかみんなで考えたり・・・絵はとてもおおざっぱですがそこがいいところ。あきなくて何回読んであげても面白い絵本です。

とてもスッキリとした絵で人間の表情も食べてる時にかろうじて口があいてるくらいでほとんど表情がありません。その変わり体の動きから表現してることがよく伝わってきます。なんといっても使ってる色はさつまいもの皮の色である、あずき色の一色だけ！
みんなで描いたさつまいもの絵がとても大きくてめくってもめくってもさつまいもが続いてて「とりはだがたってきちゃった」とつぶやいた娘。保育所に通ってた頃、年に１度さつまいも堀りがあり体験したことのある娘は、読み終わったあと腕を組み「こんなの掘ったことないよ！」と悔しいような怒ったような表情をしてました。

芋掘り遠足の当日に雨が降り、次に行く日までにどれだけ大きくなっているか皆で想像するというお話なのですが・・・
とにかく、さつまいもの色がすごく印象に残ります。
始めて読んだのは幼稚園のときに図書室で、毎日毎日読みました。自分も本の中に入るという感覚を覚えたのもこの本が最初だったと思います。

本のサイズは絵本らしくない小学生用ぐらいのサイズですが、字は少ないし、絵は沢山載っているので、めくる楽しさもあって、子供達は喜びます。特におおきなおいもが何ページにもわたって書かれているところは「まだまだ」「ま〜だまだ！！」とめくるのが楽しそうです。