「さく」のこちら側に住んでいる黒人の女の子と向こう側に住んでいる白人の女の子が次第に仲良くなっていく物語。
いつも一人で遊んでいる白人の女の子を「さく」のこちら側からみているわたし。
雨上がりの気持ちのいい日、わたしは、白人の女の子アニーと友達になる。きっかけは、アニーが話しかけてきたこととその笑顔。
人が人と交わるきっかけは、ほんの小さなことだけれど、、とても勇気のいること。それを助けてくれるのが笑顔。これは、大人も子供も同じだな、と思った。
お互いさくを越えてはいけないと言われているのでさくの上に座って時を過ごす。
初めはわたしの友達はアニーとは遊ぼうとしなかったけれど、次第に一緒に遊ぶようになる。
人種は違っても人はみな同じ、心の垣根を取り払い仲良くすれば、楽しみも倍増することを、感じた。
また、高い「さく」からの眺めは、広い視野を持つことの大切さを語っているように思う。
人と人が仲良くなることの本質を問いかけられているような絵本です。