話題
やなせたかし おとうとものがたり

やなせたかし おとうとものがたり(フレーベル館)

アンパンマンの作者やなせたかしが弟・千尋との思い出を綴った幼物語。

  • 泣ける

やなせたかしの名作えほん キラキラ」 みんなの声

やなせたかしの名作えほん キラキラ 作・絵:やなせ たかし
出版社:フレーベル館 フレーベル館の特集ページがあります!
税込価格:\1,595
発行日:2025年02月21日
ISBN:9784577053317
評価スコア 4.81
評価ランキング 314
みんなの声 総数 15
  • この絵本のレビューを書く

立場で選ぶ

並び替え

15件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 2 次の10件 最後のページ
  • 目をそむけてはいけないお話

    夫に言わせれば救いのないお話、私が思うにはしばらく心を支配されてしまうほど重くのしかかってくるお話、でもこういう絵本も必要だと強く思います。

    やなせたかしさんは自身や家族の戦争の体験などから、命を扱った作品が多いことは知っていました。
    けれど、この作品ほどダイレクトに人の命や存在について考えさせられる本は私が出会った中では初めてでした。

    人から勧めていただき読む機会を持てたのですが、まず私が一人で読みとても心が苦しくなりました。
    自分自身も意識していない中で見た目で判断していることってあまりに多いなぁと思って。

    6歳と3歳の娘には「悲しいお話だけど」とはじめに前置きして読み聞かせてみました。

    まず次女の反応、次女はキラキラの大きさと一つ目という風貌の絵を見て怖いといって二度目読むのは拒みました。

    そして長女、読み終わって一言、「そんなに悲しくなかったよ」と。
    それがどういう意図なのかは全ては私に分かりませんが、悲しい結末ではあるけれど最後にお互い分かり合えたことにホッとしてくれたならと願っています。
    長女の感想で面白かったのが、「どうしてキラキラのことオバケと思ったんだろうね。」
    大人は勝手な先入観でキラキラはなんだかちょっと普通とは違う怖いもの‥という勝手な前置きを持って読んでしまいます。
    でも長女は一つ目だけどそれが何?と思えた。
    だからこそ「なんでオバケと思ったんだろう?」と感じられたのだと思います。

    それから「お互いオバケって思ってたなんておかしいね。」と言っていました。
    人を疑ったり警戒することより、お互いを知りたいと思う心があればお互い恐れずにすんだのにね。

    この絵本を読んで感じたこと、長女の感想を聞かせてもらえて気づかせてもらったことが私にとっては本当にたくさんありました。

    園児が読んでも小学生が読んでも中高生が読んでも大人が読んでも必ずなにか心にひびくはず。

    この絵本に出会えて本当によかった。

    夫のいうように救いはないけれど、私たちが忘れてはいけないものを教えてもらえました。

    投稿日:2012/11/22

    参考になりました
    感謝
    1
  • 考えさせられます

    • らずもねさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子4歳、男の子3歳

    少しさみしいキラキラのお話。
    この絵本を読んで子供たちは何を感じるんだろうか?
    「当たりまえ」とか「普通」とか「先入観」」とか
    「自分と違うこと」への偏見を知らず知らずにたくさん着込んでいる自分に気づいて何ともぞっとしました。大人たちはぞっとし、子供たちはもっとストレートに何かを感じるのでしょうか?
    もう少し大きくなったら感じたことを話し合ってみたいです

    投稿日:2012/10/19

    参考になりました
    感謝
    1
  • もっと はやく しりあえば

    • レイラさん
    • 50代
    • じいじ・ばあば
    • 兵庫県
    • 女の子1歳、女の子1歳

    やなせたかしメルヘン図書館では、「キュラキュラ」というお話で所収されていますね。
    実は、表紙絵で違和感があり、気になっていたのです。
    一見、怪物と勇敢な若者、という構図ですが、
    この怪物に漂う優しいまなざし。
    やなせたかしさん独特の柔らかい画風のせいかと思いきや…。
    高い山に住むという怪物キラキラと、
    ふもとの村の、キル・キリ兄弟のおはなし。
    暴れん坊の弟キリが退治に出かけ、戻ってこないので今度はキルが。
    兄弟愛らしい行動ですが、事態は意外な方向に。
    キラキラの本当の姿。
    ほんの思い込みの悲劇。
    いろいろと考えさせられます。
    もっと はやく しりあえば。
    もちろん、これは現代でも大事な視点ですね。

    投稿日:2025/04/23

    参考になりました
    感謝
    0
  • 深く考えさせられます

    怪物退治に行ったまま戻らない弟を思う兄の優しさと勇気が、悲劇を生んでしまうのですが、
    異形のものを見たら誰だって動揺するし、恐ろしい気持ちを持つこともあるでしょう。
    でもそれは自分だけなのか? 異形なのは相手だけなのか?
    姿形が自分達と違っても、心のありように違いはないかもしれない。
    そんな深い問いかけに考えさせられるお話です。 

    投稿日:2018/10/30

    参考になりました
    感謝
    0
  • キラキラの国では、キラキラが普通のかたち。
    人間のかたちがこわいと、キラキラは最後に言いました。
    姿かたちが違うから、心のなかがどんなだかわからにのに
    殺されてしまったキラキラと、弟を助けようと殺して後悔するキル。
    悲しいですね。
    出来れば、もう一度どこかから、やり直したいと言う気持ちになります。
    おそろしいと思っていた山も、今見れば、やさしく懐かしいのが
    印象的でした。

    投稿日:2018/02/12

    参考になりました
    感謝
    0
  • もう一つの視点に気づかせてくれる絵本

    • みっとーさん
    • 30代
    • ママ
    • 滋賀県
    • 男の子5歳、女の子4歳

    自分たちとは姿かたちの違う生き物への恐怖から、弟を助けてくれた怪物を殺してしまうお兄ちゃん。
    怪物にとっては、逆に自分たちと違う人間に恐怖を感じていた。という、もう一つの視点に気づかせてくれる、絵本でした。
    大人でもはっとしますね。

    投稿日:2017/03/25

    参考になりました
    感謝
    0
  • 優しい怪物

    このお話は、山に住むキラキラという怪物を倒しに行った兄弟のお話でした。最初は弟が、次に帰ってこない弟を心配したお兄ちゃんがキラキラを倒しに行くのですが、このキラキラは宇宙から来た他の星の生き物だったのでした。お兄ちゃんはこのキラキラを殺してしまうのですが、二人はキラキラの優しさを死んだ後に知って後悔していました。何でも見た目で決めつけてしまわない方がいいという事がこの絵本から伝わりました。

    投稿日:2016/02/03

    参考になりました
    感謝
    0
  • 勘違いと思い込み

    勘違いと思い込みが、悲しみを産むものだと痛感させられました。
    姿形が違うだけで、わかり会う前にどうして怖さや憎しみが生まれるのでしょう。
    何げない行動が、思い込みや勘違いで引き返しのできない不幸を作ってしまうのはなぜでしょう?
    やなせたかしさんの哲学が込められた絵本です。
    キラキラという名前は、心をもっとクリアにしなさいという思いでしょうか?

    投稿日:2015/02/14

    参考になりました
    感謝
    0
  • 衝撃的な結末

    「アンパンマン」で有名な、やなせたかしさんの絵本です。
    強烈なメッセージを、私達に残してくれたと思います。
    キラキラを退治しに行く、キリとキルの兄弟を悪いとは思っていませんでした。
    最後まで読み終わっても、兄弟が悪いわけではなかったと思うのですが・・・何かが、少しだけでも違っていたら・・・そんな、悔しさが残りました。

    投稿日:2014/06/10

    参考になりました
    感謝
    0
  • すばらしい絵本

    4歳6歳の娘たちに読みました。こちらの絵本ナビの皆さんの感想を見て借りてみましたが、本当に良かった。ハッピーエンドということの良かったというのではなく、考えさせられる絵本です、「キラキラ」というタイトルから感じるさわやかさはないです。それがギャップでもあり尚更ショックというか考えさせられたのかもしれません。

    こちらが「化け物」と思っても、あちらもそれが普通だからこちらのことを「化け物」と思うかもしれない。その通り、相手のことも考える。そういうことを教えてくれました。でももっと深いですが。出会えてよかった絵本となりました。

    投稿日:2014/02/23

    参考になりました
    感謝
    0

15件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 2 次の10件 最後のページ

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

この作品にレビューを投稿された方は、こんな作品にも投稿しています

どうぞのいす / しろくまちゃんのほっとけーき / おつきさまこんばんは / きんぎょがにげた / いないいないばあ / もこ もこもこ / はじめてのおつかい / ねないこ だれだ / がたん ごとん がたん ごとん / くだもの

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ

  • 星の子ども
    星の子ども
    出版社:冨山房 冨山房の特集ページがあります!
    グリム童話「星の銀貨」の世界をバーナデット・ワッツが描きだす。色彩豊かな美しい絵が名作童話の魅力をひ


人気作品・注目の新刊をご紹介!絵本ナビプラチナブック

みんなの声(15人)

絵本の評価(4.81)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット