「くろねこ・ふうたシリーズ(2) ふうたかぜまかせ」 ３歳のお子さんに読んだ みんなの声

クロネコのふうたくんが、ヨットに乗って、あちこち旅？をします。
どこ行くの？と問われて、どこでもいいの。かぜまかせ。とふうたくんか答えるのですが、私もそういう答えをしてみたいものです。
子どもとのんびりと散歩にでも行こうかなぁと思わせてくれた絵本です。

ヨットて何？と子どもに聞かれた時は、ちょっと困りました。
絵本に出てくる乗り物は、答えられるようにしておかないといけませんね。

乗り物が大好きなので、タンカーやヨットなどのりものがたくさん出てきて喜んでいました。絵がかわいらしくていいと思います。
かぜまかせなんてなかなか日常では使わない言葉なんですが、子供には面白かったようです。

３歳１０ヶ月の息子に読みました。
絵もストーリーも、のんびり＆ほのぼの。
サメが出てきても、そのスタンスは変わらないのがいいですね。
クラゲも、大きな船に対しても、ふうたくんが同じ態度なのも
ほっとします。

「いい加減」という言葉を思い起こしました。良い加減。
なるようになる、慌てないでのんびりやっていこう、
そのようなメッセージを著者から受けた気がして、
少し楽になりました。

子どもというより、大人もいろいろ得られる絵本だと思います。

ボートにのってゆらゆらゆれるネコのふうた君。
旅の途中でいろんな人にどこへいくのか聞かれても
「かぜまかせ。」

そして絵本の外側では、
時間に追われる日常を送っている３歳の娘と私。
朝も「はやくおきて！」
起きてからは「早くたべて！早く着替えて！」

いつもいつも「早く！早く！」とせきたてているのが
なんだか申し訳ない気持ちになりました。

どこへいくともなしに、ただ風の吹くままに、
ゆったりゆったりと風まかせ。
娘にも、ふうたくんのようなゆったりした時間の過ごし方を
させてあげたい。

親の私が反省させられた一冊でした。

絵本なんだけれど、とても奥が深いです。
人生を語っているようなストーリーとでもいいますか。
むしろ大人が読んで感じるものがある絵本です。
「かぜまかせ」、とてもいい言葉ですね。
こんな風に肩の力を抜いて生きていくこと、とても大切だと思います。