『もこもこもこ』は今でこそ赤ちゃんから読み聞かせできる本の代表作となっていますが、出版当初はそうではなくて、もっと年齢層を上に設定していたというのを聞いたことがあります。
『もこもこもこ』と同じコンビということで、絵本マニアの間では、とても期待されて読まれている作品だということが、レビューからも伝わってきます。
私も読み聞かせをしていただく機会があり、絵を遠目でも見ました。
くっきりとした赤と黒の印象が強く残りました。
『もこもこもこ』の成功がありますので、これは最初から赤ちゃんからということも想定にあるのでしょうか。
今後この作品のが読者の間でどう浸透していくのかは、私にもまだ予想のつかないところではありますが、
初見だけでいくと、この作品は大人向けかもしれないなあと思いました。
絵と色がとても前衛的であるというのが一つの理由で、『もこもこもこ』よりも文字が多いので赤ちゃんの集中が続かなかったというのがもう一つの理由です。
『もこもこもこ』で馴染みのあって、谷川・元永作品ということを知りつくしている人たちは、すぐに共感して反応を示していますが、
そうでない方たちは、「なんだろう」という反応を示しておられたので、今後この作品はどのような時の評価を受け、子どもたちはどのように反応を示していくのかを見守っていきたいなあと思いました。
私としてもまだどのような評価をしていいのかかが定まらないこともあり、☆4つとさせていただき、
自分なりにこの作品をよく味わい理解できたところで、また再びレビューが書けたらいいなあと思っています。