タイトルと表紙の女の子にドキッとしました。
そして最初のページで
「いらないひとはいないかい。きらいなひとはいないかい。そんなひとはどんどんすてちゃおう。にんげんごみばこにすてちゃおう」
子どもと読みましたが、最初は「きらいな子いるもん」と言っていた娘も
にんげんごみばこの前にいる人が「ほんとうにすててもいいの?」と語りかけるのを自分が言われたような気がしたようで「やっぱりきらいでもすてられない」と読み終わった後一言だけ言ったのを聞いて、私自身も考えさせれれた一冊になりました。
この本に出てくる子どもたちはいらない人を持って帰ります。
「いいとこはなかった?」「もう会えないよ」と言われみんなにんげんごみばこの前で考え直すのです。
殺伐とした世の中で、「うざい」「死ね」「きもい」と平気で言うこどもが増えていますが(学校で読みかせのボランティアをしているので時々耳にします)この本を読むと低学年から高学年まで静かに聞いています。短い絵本ですが心にズシッとくるみたいです。