あぁ、可愛い、可愛すぎる。
ピンクの子ブタがお話しながらパンツを履く、
それだけの短いお話なのに
ちいさな子どもの愛らしさにあふれていて、釘づけになりました。
頭に浮かぶのは、やはり息子が小さいときのこと。
一緒にこうだよ、ああだよとパンツの履き方を教えていたことがありました。
一人でパンツが履けるようになって、手を叩いて一緒に喜んだこともありました。
バタバタして、余裕がなかったけれど
できないことができるようになる、
その瞬間に立ち会えるシアワセがいっぱい味わえた、
贅沢な時間でもあったんだなぁ、なんて。
元々、岸田今日子さんが娘さんのために歌っていたものを絵本にしたと知り、非常に納得。
佐野洋子さんの絵もぴったりです。
やわらなピンクの肌、ぷくぷくのほっぺ、ぷくぷくのおしり、ちょっと自慢そうなお顔。
人間の子どもの絵より、幼い子どもの魅力が引き立つようにさえ感じます。
幼児さんに子ブタちゃんを見せて
パンツを履く練習をしても楽しいでしょうし、
もう履ける子だって、心当たりのある頑張りとお茶目な失敗に
クスクス笑えてほっこりできるの絵本ではないかしら。
絵本の最後に、このお話を歌にした楽譜が載っています。
私は音程に自信がないので、歌うような気持ちで読んでいますが、
言葉の響きが読むだけでも心地よいので、
挑戦できる方はぜひ!