細かく描かれた絵と綺麗な色使いに、まず引き込まれます。
そして、引き込まれた世界では、主人公のぼくの語りで、大きなお庭のある家への引っ越してから1年間の庭作りの様子が展開していきます。
パパやママや妹のキャロリーヌ、それに車椅子の男の子ルイやリザおばさん、そうそう庭の古木 リンゴとの交流もわくわくします。
もちろん、庭作りの過程で出てくる様々な植物や鳥の描写にも目をみはるものがあります。
さらに、欄外に描かれている道具や花の種・食べ物・手作りの遊び道具・蛾・鳥の足跡なんかも、これは本物だと納得です。
また、絵を読む楽しさも満喫できます。引っ越してきた日に隣の建物のベランダからルイが見ているとか、せっかく植えたモミの木は秋には枯れちゃってるとか、キャロリーヌは自分の作った庭でお人形遊びをしてるとか、草ってナズナやゲンノショウコみたいだとか・・・きりがありません。
大人だってゆっくりページをめくり、絵本の世界に浸る時間はいいものですね。
ああ、私も一緒に引っ越したい!