「命は大切なもの」ということを、伝えようとしても、どうしても道徳的な観念の押しつけになりがちですが、この本を読んで伝え方のヒントをいただきました。
頭でわかろうとしても、まだ自分の命ということを考えることのない年代に、この絵本は多面的に説明しています。
食生活を通しての生態系の話、心の問題として命の重さを考える話、そして誰もが迎える死というものを見据えた人生の話。
この説明を咀嚼するには、やはり小学校の中学年以上と思いますが、自分を中心にして、いろいろと考える材料を提供してくれています。
「ごちそうさま」「ありがとう」。
日常のあいさつに落とし込んで、より日常的に考えさせるところも素晴らしいと思いました。
小学校の各クラスに備え付けにしてほしい絵本だと思います。