ドクター・スースらしいアイロニーのこもった作品です。
主人公のグリンチはクリスマスが嫌いです。
どうして嫌いかというと、にぎやかなことが嫌い、人と集うのが嫌いと、ひねくれた心の持ち主だからでしょうか。
そこでグリンチは、ダレモ村からクリスマスツリーやプレゼントやご馳走や、クリスマスそのものを盗み出すブラックサンタになって、村中を飛び回ります。
ドクター・スースらしい言葉遊び(ドクター・スースらしく翻訳されています)で展開していく物語のオチが、拍子抜けでした。
グリンチは本当はいじけていただけでした。
この作品も、クリスマスを盛り上げる1冊かも知れません。