まるで呪文のような題名が気になったら、ぜひ、声に出して読んでみてください。
落語「平林」の絵本作品です。
実は、児童文学作家の安田夏菜さんの講演会で、
この落語が話題に上がり、実際に節をつけてみんなで読んだので、
題名を見てピン!ときました。
丁稚のかめきちの軽妙なエピソードです。
ご主人の旦那さんから、手紙を届けるお使いを頼まれるのですが、
忘れ癖のせいで、読めない漢字で書かれた届け先「平林」を
道中、いろいろな人に尋ねるのですが、皆てんでの珍回答をしてしまうのですね。
この漢字をそこまでバラエティ豊かに読むとは、唖然ですが、
だからこその面白さ。
最後には、全部のラインナップを唱えるのですが、
やはり、愉快愉快。
小学生くらいから、ぜひ、落語調の節で耳から楽しんでほしいです。