柔らかい語りの(広義の)南部弁が良い味を出しています。
〜あんす。〜あんした。〜あんしょねえ。等の文末にのんびりとした雰囲気と、優しさが伝わってきます。
たぬきの唄う歌が楽しい。
たぬきが調子よく踊っているのが目に浮かぶようです。
たぬきたちのダイナミックなそばの実の収穫方法に爆笑でした。
ホロリとさせられるのは、年寄り子どもへのお土産のシーン。
そして、最後のお詫びかお礼か、栗持参の化け損ないのシーン。
ごすけどんのひと言。
優しさがちらっと見えるこの表現が良いんですね。
無邪気なはらぺこたぬきも、被害を被ったごすけどんも、誰も悪い登場人物がいない明るい民話でした。