貧しいくつなおしのニコラスじいさんと孫のジャック。
ジャックには、足の不自由なポリー・アンという友達がいました。
おじいさんがこしらえたポリー・アンの赤いくつは、履き心地がよくてとても立派なくつです。
ポリー・アンがそのくつをはくと、みるみる足の具合が良くなりました。
おじいさんはその切れ端で人形用の小さい赤いくつもこしらえました。
窓にぶら下げた赤いくつの可愛いことといったら!
「これよりかわいいくつは想像できない」くらい、本当に素敵なくつなんです。
この赤いくつが気に入ったのはお人形ではなく、なんと本物の妖精さん!
この妖精たちが赤いくつと引き換えに、残していったものは…?
心温まるファンタジーにこみねゆらさんの繊細で美しい絵が添えられて、とても良質な絵本に仕上がっています。
妖精たちがお気に召した小さな赤いくつ、私も欲しくてたまらなくなりました。
小さな店の小さな奇跡。
魔法のくつで、最後はみんなハッピーです。