あまりにも長い間忘れ去られ、誰も自分の名前を呼んでくれなかったせいで、すっかり自分の名前を忘れてしまったぬいぐるみが、主人公のお話です。
今の時代、子供たちは、人形もいっぱいもらう機会が多いので、たくさんの人形の中で、ひょっとすると忘れ去られているぬいぐるみもあるのではないでしょうか。我が家は、あまりにぬいぐるみをいただくので、出し切れずに、大事にしまいこんでいるのがたくさんあります。もちろん、ボロボロのは、さすがにありませんが・・・。だから、こういうお話を読むと、ちょっぴり胸が痛むのですよね。
僕の名前は「イラナイヨ」だなんて、なんて悲しいことを自分で言ってしまうのでしょうか。でも、最後に幸せになるストーリーで、ほっとしました。もう、二度と、自分の名前を忘れないでね。