世界各地を取材した著者が、現地で体験した食文化の違い。子どもたちが実際に体験してみることで、食文化の違いや多様性を学べる写真絵本。
手で食べる(アジア、アフリカ、ファーストフードや屋台など)、箸を使う、フォークやナイフを使う。3つの方法を、実際に日本の子どもたちがやってみる。普段は箸で食べるものをわざわざ手で食べたり、先に切ってから提供されるものを切らないで食べてみたり…いろんな食べ方を実際に試してみることで、マナーや文化として根付いている食べ方の良さを見直していく。
子どものころに行儀が悪い!としかられたいろんな食べ方が、実は時代や地域が変わると「普通」のことだったりする。いろんな文化背景を持った人たちが交流しあう時代になったから、こういうことも知っておいた方が誤解がなく、順調に人と仲良く慣れるのではないだろうか。
同じ箸でも、アジアの各地で長さや扱い方が違ったりして面白かった。年齢問わず、読んでおいて損はない一冊。
外国の人と交流をしたことがなかっただろう亡き祖母に見せたら、どんな反応をしただろう?行儀が悪いと良くしかられていた子ども時代の私にも読ませてみたい。