表紙をめくったところと、裏表紙をめくったところのページまで、よく考えて愛情をこめて作られているな。と思いました。
どこかで聞いたことのある話だと思っていたら、元々が「トルストイの民話」が原作だったようです。
絵も、なんだか懐かしいと思ったら、子どものころから大好きな「グリム童話・赤ずきんちゃん」の絵本を描かれているのも、このバーナデットだったんですね〜。
キリスト教信者の日本人は多分とても少数だと思うので、
この作品の根底に描かれてる「信仰心」まで理解するのは、日本人には難しいかもしれませんが、
主人公のくつやのマルチンの優しさは子ども達でも伝わると思います。
この絵本の中で、最後の方に
ステファンじいさん、赤ちゃんを抱いたお母さん、りんごうりのおばさんとりんごを盗もうとした男の子が、
舞う雪とともに幻のように登場するシーンが、私は好きでした。