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山おとこのてぶくろ」 ちょし★さんの声

山おとこのてぶくろ 作:松谷 みよ子
絵:田島 征三
出版社:ほるぷ出版 ほるぷ出版の特集ページがあります!
税込価格:\1,595
発行日:1991年
ISBN:9784593562039
評価スコア 3.8
評価ランキング 45,153
みんなの声 総数 9
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  • 山おとこの願い

    • ちょし★さん
    • 30代
    • ママ
    • 熊本県
    • 男の子10歳、男の子9歳、男の子8歳

    味わいのある昔話を探していて借りてきたのですが、なんとも濃〜い味わいのお話でした。

    あくびをひとつする度に、3人の娘が一人ずつ山男に連れて行かれます。そこからして、「なんで??」と疑問だらけなのですが、山男がさらって来て嫁にした娘に出す無理難題も「何のために??」と謎を深めます。

    小学校の読み聞かせに使うつもりでしたが、結構強烈な描写もあるので、ちょっと見送りました。
    家で子供に読んであげるにはためらいはなかったのですが、教室ではいろんなタイプの子供がいるので、娘が殺されて鍋で煮られる場面など、恐怖を感じる子供もいるかもしれません。
    鍋から 娘の足が飛び出てたりして、私も読んでてちょっと怖かったです。

    しかし、話の内容も結末も、読み終えた後に胸に何かが残るもの。
    山男の願い。なぜそこまで願ったのか・・・。
    子供たちよりも、大人に読んで欲しい一冊かも。

    私には、蔵の中で倒れていた若者が、善人だとは思えなく・・このお話の中では語られていない悲劇があるように思えます。
    今まで読んだ事のある日本の民話とは違う趣を感じました。

    投稿日:2008/12/09

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