くろねこかあさんは、6匹のこねこをうみました。
くろねこ3匹、しろねこ3匹です。
このお話の絵は、ぜんぶ切り絵なのですが、切り取られた黒い紙が、くろこねこ。
切り抜かれて開いた穴が、しろこねこなのです。
ふつう、“ひかりとかげ”というと白がひかりで、黒がかげになると思うのですが、このお話のふしぎなところは、黒がひかりで、白がかげのような印象を受けるところ。
しろこねこたちは“穴”だから、自由ではないからでしょうか…。
白黒反転の世界みたいです。
でも、そのふしぎさが、この本の最大の面白さだなって思いました!