最初にこの本の存在を知ったのは、河合隼雄さんの著書でした。
家出先に美術館を選ぶ、お金のある弟を一緒に連れて行くなど、クローディアの用意周到な家出計画に引きこまれ、また思春期の子どもの気持ちをうまくとらえて描くカニグズバーグがとても気になる作家になりました。
私が初めて読んだのは20代だったと思いますが、息子が生まれてからいつこの本を読み聞かせができるのかと心待ちしていた本でもありました。
10歳、五年生になった頃に読み聞かせ。すぐに息子はこの本の世界に入り込み「毎日読んで」のリクエストでした。
ただ、最後の何ページかは気がされてしまったのか読み聞かせとならなかったのが残念でした。
この本を読んだ後、『ロールパン・チームの作戦』を読みました。次に読み聞かせをするカニグズバーグの作品は『魔女ジェニファとわたし』にしようかと考えているところです。
カニグズバーグの作品は心理描写が丁寧なので大人が読んでも読みごたえがあると思います。
ぜひ親子で楽しんでいただけたらと思います。