四歳の妹・ラモーナに翻弄される姉・ビーザスのお話です。
ヘンリーくんシリーズでもよく見かけるラモーナ。感受性が豊かではあるのですが、癇癪持ちだし、人の言うことは聞かないという困ったちゃんでもあります。
それに反してビーザスは優等生的でまじめ。
ラモーナのような妹がいたら、ちょっと離れて歩いて他人のふりをしたいと思うのもわかる気がしました。
まじめなビーザスがいたずらラモーナのことを嫌いだと思う時があるのを、ビーザスが姉として失格だと心を痛めているのが気の毒になりました。
大人でも子どものことを丸ごと認めて好きだと言えるには長い年月と修行がいるかもしれません。
子どものイヤイヤ期に悩むお母さんが読んでも参考になる内容かもしれないと思いました。
ラモーナ、ヘンリーくんシリーズでもキャラクターが光っていましたが、ラモーナシリーズが生まれたのもわかる気がしました。
この話を読んでいるとラモーナにはラモーナの言い分があるんだなあということがよくわかりました。
ラモーナが部屋の中を三輪車で乗りまわしている場面、リンゴは一口目がおいいとリンゴを食い散らかしている場面、ビーザスの誕生日ケーキを台無しにしてしまう場面、どの場面も印象に残りました。