絵はおおの麻里さんという方が描かれています。この方は絵本作家というより、どちらかというと広告や雑誌の挿絵などが多いみたいです。
だから、でしょうか?1つ1つの挿絵や単発の黒猫の絵はすごく魅力的なのですが、
何となくストーリーとはまた別の世界観があるような気がしました。
この絵本の竹下さんの文は黙読するより、音読した方が物語が見えてきました。
一番気に入ったシーンは、雪の降り始めたところを黒猫と女の子が窓から見ているところです。
「わお!
まっしろだ
まっしろじゃないか」
この猫のセリフがたまらなくよかったです。
全体的に淡い色合いで、ピンク色もいっぱい使っているし、黒猫の飼い主は女の子なので、パッと見女の子向けの作品にも見えなくありませんが、黒猫のセリフを読むとどう見ても男の子な感じなので、
学校などで寒い雪がよく降る季節に読み聞かせに使ってもいいかもしれない。と、思いました。