先ずは、あのガブとメイが元気に帰ってきたことに拍手です。
何度読んでも先が読みたくなる「あらしのよるに」シリーズです。
世の中にオオカミのような肉食動物と、ヤギのような草食動物の友情など成り立つのでしょうか。
ヤギのメイは、オオカミのガブにとっては何よりのご馳走なのです。
嵐の夜の出会いから、2人は不思議な信頼関係を持ち続けました。
それはお互いがヤギとオオカミだと解っても変わりませんでした。
お互いは、それぞれの仲間には打ち明けられない秘密の仲になります。
でも、オオカミのガブの頭の中にあるのは、ヤギを食べたい本能と、ヤギのメイに対する友情という理性との葛藤です。
一方ヤギのメイは、純粋にガブを信頼しています。
この二人の関係が、どこかで崩れるのではないかというハラハラドキドキが、このシリーズの全てではあります。
新シリーズでは、メイが親リスに託された子リスが加わりました。
メイは、ガブから子リスを護らなければいけないという秘密を持ってしまうのです。
ガブはメイのためにさらに本能を封印しました。
生きているかも知れない子リスのお母さんを探しに歩いていくと三人のシルエットがたまりません。
早く次が読みたいです。