もっと多くの人に読んで欲しいなと純粋に思いました。
虫の描写がうまい!(訳もうまい!)
ふき出して笑ってしまう面白さ!!最高ですよ。
グレゴリーは朝起きるとムシになっていました。
食卓についても家族は誰もムシになったことに気がつかないで
「おかしなこといってるな」とばかりに応対します。
気がついたのは友人のマイケルだけ。
読みながら、ほんとに虫になったのか
グレゴリーとマイケルだけが虫に見えているのかと
混乱してしまいました。
しかし、スクールバスを降りるとき
妹の「お兄ちゃんは自分のことムシだと思ってるのよ」
(おっかしいでしょと言わんばかりに)
の台詞で確信しました。やっぱり、ムシの姿が見えてないのです。
学校でムシの6本の足をうまく使い計算を解いたり
サッカーしたり、まんざらでもなかったグレゴリーですが
さすがに一日きづいてもらえないと悲しくなってしまいます。
家族は元気のないグレゴリーにやっと気がつき
ムシになったことにも気がついたのでした。
子供にきちんと向き合っていないと(ムシには気づくだろうけど)
小さな変化を見落とすよ!という
親への警告ストーリーでもあるのかもしれませんね。