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体験取材!世界の国ぐに 42 カメルーン」 渡”邉恵’里’さんの声

体験取材!世界の国ぐに 42 カメルーン 文・写真:渡辺 一夫
出版社:ポプラ社
税込価格:\3,080
発行日:2009年03月
ISBN:9784591107782
評価スコア 4
評価ランキング 33,003
みんなの声 総数 1
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  • 2009年刊行。2008年ごろ現地で取材。カメルーンの首都ヤウンデを始め、特徴のある地域を回り、人々の暮らしぶりや子ども達の学校生活などを紹介する写真絵本。巻末に歴史や文化、産業などの概要もまとめてある。

    カメルーンといえば、サッカー。そして日本でタレント活動や漫画などで知られる星野ルネ。毎日小学生新聞に連載されていた「アフリカ少年が日本で育った結果」は単行本にもなっている。ギャグ満載。

    そのほかのことは全く知らなかったので、全部のページが新鮮な驚き。特に印象に残ったのは、植民地の歴史の結果、国内が2つの勢力に分かれてしまったこと。ドイツ支配→第1次世界大戦でフランス、イギリス。その後独立。フランス語を話す人と英語を話す人で社会的な差別があり、不利益を被っている少数派の英語話者。本書では書いていないが、別の本で、その人たちが亡命生活をしているのを知った。

    水道や電気やガスなどが整備されていないなどの理由で、子どもも家の仕事を手伝うのが当たり前で、なかなか学校に通えない状況も紹介されていた。便利な仕組みがないので、たっぷり時間をかけて食事を作ったり、水汲みをしたり、農作業などを手伝ったりして、大人の働く様子を毎日見て、自然と覚える。読み書きも大事だが、そういう生活力を養うのことも大事だと思う。

    羨ましいのは、狩猟採取民族の子どもたちの暮らし。森の中で遊びながら狩りの仕方や生き抜く力も養う。大人たちが小屋を作るのをいつも見ているので、自分たちが遊ぶ時も小屋を作ることができる。本気の「秘密基地」で、楽しそうだ。

    足らないものはいくらでもあるし、問題もたくさんあるけど、毎日を精一杯生きて、おしゃれをして、人生を楽しんでいるようだ。
    歌や踊りがいつもあって、自分で楽しみを作り出せる人々だと思う。なければ作ればいいのだ。

    投稿日:2021/10/15

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