黒川さんが、恐竜以外の絵を手掛けている、珍しい?絵本です。
この絵本のサブタイトル「人間が絶滅させた動物たちの記録」でわかるように、
人間によって絶滅に追い込まれてしまった、二度と帰ってこない動物たちが
この絵本にびっしり描かれています。
絶滅した動物だけで絵本が作れてしまうことに、正直ショックを受けました。
食用のため、ゲームのため、穀物を入れる革袋にするため、毛皮目当てに、
立派な角を目当てになどという理由で、人間によって絶滅に追い込まれた動物たち。
中には、灯台守の飼い猫1匹に襲われ、絶滅した鳥などもいたりして、驚かされました。
この飼い猫だって、人間が連れ込んだから鳥を襲ったわけで・・・
息子はこういった大昔の生き物が大好きで、その類の絵本を読んだり、
テレビ番組を好んで観たりしますが、いつも言うんです。
「人間さえいなければ良かったのに!」と。
世界中にはいろんな生き物がいますが、その存在を認めて、共存して
生きていこうとしない生き物は、人間だけなんじゃないかと思います。
この絵本を読んでさらにそう感じました。
いろんなことを考えさせらる、奥の深い一冊だと思います。