体が大きいばかりに、
うまく他の動物と遊べない
悲しい悲しい、くまのオルソン。
もういい。ひとりのほうがいいんだ。
開き直って、ひとりでいたある日のこと。
オルソンの家の前に、ちいさなくまが一匹。
最初はしらんぷりしていたオルソンも、
そのちいさなくまが気になって気になって。
結局、自分のところに連れてきてしまう。
けれども、そのクマは、ぬいぐるみ。
ベッドに一緒に寝ても、ごはんを共にしても
ちっとも話したりなんかしてくれない。
そこで、オルソンは願う。
本当のくまになって。話をして。
でも、オルソンの願いは、かないそうにもなくて・・・。
最後の最後のページの
たったひと言に、にっこりと微笑んだ娘。
最後のページの
その先のおはなしを考えたくなる、
すてきな余韻の残る絵本です。