あとがきに著者の大川さんが書かれていますが、
これは栃木県那須町・那須湯本温泉にある「殺生石」から生まれた物語(伝説)で、古くから能の舞台の1つとして取り上げられているので、誰がいつ考えたかはわかりませんが、歴史のあるお話です。
ここに登場する九尾の狐は昔話には結構登場する悪役ですが、このお話では日本のみならず中国やインドにまで出張してしまうという、かなりスケールの大きな仕事をやってのけています。
こういうのを最初に考えた人はほんとにすごい想像力だと思います。
お話の展開も面白いですが、赤羽さんの絵も素敵なので、機会があったぜひ読んでほしい作品です。
読み聞かせに使うなら小学校高学年以上のお子さんたちに!
その時には、出来たら大川さんのあとがきも読んであげたいですね。