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水木しげるのおばけ学校12 ラジコン大海獣」 渡辺諦さんの声

水木しげるのおばけ学校12 ラジコン大海獣 作・絵:水木 しげる
出版社:ポプラ社 ポプラ社の特集ページがあります!
本体価格:\1,000+税
発行日:1983年12月
ISBN:9784591012338
評価スコア 4.33
評価ランキング 14,059
みんなの声 総数 2
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  • 功名心に走りなりふり構わぬ愚かさ

    • 渡辺諦さん
    • 30代
    • その他の方
    • 東京都

    水木しげるのおばけ学校・第12弾。1983年発行。
    ニューギニアで見つかった3億年前の鯨の祖先、大海獣。その調査のために調査隊が現地に派遣された。天才科学者の山田君は、隊の中に鬼太郎がいることが気に入らず、二人は険悪なムードに。
    大海獣の血が採取できたが、暴れた大海獣のため他の隊員は死亡。発見した血液を独り占めしてあらゆる名誉を得る欲に取りつかれた山田少年は、鬼太郎を暗殺しようとするが…

    欲に目がくらんだ人間がなりふり構わず愚か振る舞いを繰り返す、強烈な批判に満ちた作品。自然(妖怪)VS人間(最新技術)を、子どもにもわかりやすい漫画で表現したのだと私は思った。
    鬼太郎は山田少年にさんざん嫌がらせをされ、命を狙われても彼を許してしまう。一方、天才と周囲にもてはやされ、いい気になった山田君は、自分の名誉を最優先にし、他人の幸せや全人類や地球環境の事などは全く考えない。自分の考えの中だけで独り相撲をとっているようにも見える。なんとも滑稽で愚かである。

    水木先生は戦争や暮らしの中で、自分の名誉や利益だけを追求し、他人を切り捨てる人たちを見てきたのだと思う。妙にリアルな描写の中に、水木先生の感じただろう深い悲しみや怒り、愚かなことを繰り返す人間に対する諦めなどが見え隠れするようだ。
    この作品が発表されてから、ずいぶん時間がたったが、人類はいまだに愚かな行いを繰り返している。恐ろしいその結果は、人類自らに跳ね返ってくるだろう。その時、私たちには鬼太郎のように助けてくれる存在があるだろうか?

    投稿日:2020/02/15

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