ルラルさんの新作「ぼうえんきょう」が出たと知った時、
この「たんじょうび」の存在も知り、一緒に手にとりました。
読んだ後なんだかほっこりジーンとする、
隣にいる息子をぎゅーっとしたくなるそんなやさしい作品です。
息子を生んだ時、お母さんはこんなに大変なおもいをして、
私を産んでくれたんだと実感し、それから毎年のように、
自分の誕生日には母に感謝の電話をするようになりました。
主人の誕生日には義母へ。
産んでくれてありがとう・・・と。
そんな思いを代弁してくれるかのように、ルラルさんが語ります。
いつもより饒舌にルラルさんが語ります。
息子はどんな気持ちで聞いているのでしょう。
まだよく分かっていないみたいで、描かれているケーキに釘付けです。
ケーキの上にのってるいちごの数を数えてほくほくしていますから。
でも、親子で違った楽しみ方ができるのもまた魅力ですよね。
よく、子どもの名前をつけることが一番最初のプレゼントだと言いますが
親が最初にプレゼントできるのは、実は誕生日なんですね。
手元に置いておいて、誕生日の度に読んであげたら、
いつかその意味が分かる時がくるかな?
そのうち、
「たんじょうび?はいはい、ありがとさん」なんて、
にくたらしく言われたりしたりして。
妄想が膨らみます。