三娘子が水をくちにふくんで、ぷーっと木の人形と牛にかけると
動き出すなんて。土間をたがやしてソバを作るなんて。
読んでいるだけでもわくわくしてしまいます。
実際にはそのソバ粉で作ったソバもちを食べた旅人達が
ロバに変えられてしまうという恐ろしい話ではあるのですが、
でもその恐ろしさも含めて、荒唐無稽で楽しいなあって思いました。
なんとなくこの物語を知っている気がするので、昔、私は
どこかで読んだことがあるのかもしれません。
娘は、たぶん「こういうのって怖いなあ」って思いながら聴いて
いたかもしれません。挿絵自体が、娘がわりと苦手に感じそうな
雰囲気ですし(でもこの挿絵だから気分も盛り上がっていいなと
私は思う)。
こんなおもしろい場面に出逢えるかもしれない・・と思うと
中国を旅してみたくなります。