図書館から借りてきて、4歳と9歳の娘たちと読みました。
とても貧乏なきこりのお弁当の小さなパンを盗って来た小さな悪魔。
大きな悪魔たちはかんかんに怒って言いました。
「今すぐ謝りにいって、お詫びのしるしにきこりの役にたつことをやってこい!
それまでは帰ってくるな!!」
小さな悪魔はきこりに謝り、沼を見事な麦畑に変えていきます。
しかし出来上がった麦畑の噂を聞いた地主がやってきて・・・。
タイトルからしてどんなお話なんだろう?と思っていましたが、
小さな悪魔も大きな悪魔も、いわゆる「悪魔」のような
悪いことをする存在ではなかったことに驚きました。
とっても優しくて純粋で、とても魅力的な悪魔でした。
小さな悪魔の働きっぷりと小気味よい知恵に胸がスカッとします。
強欲な地主の方が、よっぽど悪魔みたいでした。
最初はなんとなく怖いお話を想像していた娘たちも、
優しい悪魔のお話に完全に惹き込まれていました。
最後に大きな悪魔たちに褒められて照れているような小さな悪魔の姿に
娘たちと「良かったね(^^)♪」と笑顔になった一冊でした。
自宅の本棚に並べたい一冊になりました。