新刊
きみとぼく

きみとぼく(文溪堂)

谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語

おれはティラノサウルスだ」 あまママさんの声

おれはティラノサウルスだ 作・絵:宮西 達也
出版社:ポプラ社
税込価格:\1,540
発行日:2004年01月
ISBN:9784591079256
評価スコア 4.8
評価ランキング 330
みんなの声 総数 85
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  • 親の私が泣いてしまいました…

    「おまえ うまそうだな」 がすっかり気に入った、3歳半の娘に読みました。

    まず、カバー裏にちょこん、と描かれた「ウマソウ」を見つけて大喜び♪
    (こういう遊び心も良いですね!)

    今回は、どんなお話なのかな〜?とワクワクしながら、最初から食い入るように見ていました。

    プテラノドンの両親が、子供を愛情持って育て、そしてそっと去って行くシーンは、私の方が 「いつか子離れしないといけないのよね〜」と、読みながら内心ホロリとしてしまいました。

    そこからティラノサウルスとの出会い、そして、怖い気持ちを振り絞って、弱ったティラノサウルスのお世話をするプテラノドン… おかあさんに言われたこと、してもらったこと、を一生懸命する姿に、心打たれました。
    (改めて、親として、心の基盤を作ってあげる事って大事なんだなと感じました)

    そして芽生えた、不思議な友情は、ティラノサウルスの回復で、突然、終わりを迎えてしまいます。。

    父の教えを守り、自分を守る為にも、去っていくプテラノドン。。 でも、「元気になって、良かったね」という気持ちが、優しくて、けなげで、たまらないですね。

    そして、それを見送る 「全部、分かっていたのに…」というティラノサウルスが、切なくて切なくて、読みながら、最後の見開きで号泣してしまいました。。(私が)

    親が泣いてちゃダメじゃない!と思って、普通に読みたくても、もう声が震えて読めませんでした。。。


    「ありがとうが言いたかった。一緒に魚を食べたかった。」 という言葉に込められた、感謝と、それを伝えられなかった寂しさと…

    人を想う気持ち、勇気、優しさ、感謝、思いやり、切なさ… これから大きくなる娘に、大事にしてもらいたい気持ちが、いっぱい、いっぱい詰まった、優しい本だなぁ… と感じました。


    「恐竜の絵本」という事で、私だったら、手に取る事はなかったかも… (恐竜 = 男の子、のイメージで) と思いましたが、出会えてよかったと思える絵本です!

    いかつい見た目(絵)に反して? 中に詰まっているのは、いっぱいの優しい気持ちなので、女の子にもぜひぜひおすすめしたいシリーズです!

    また次の絵本も、ぜひ読んでみようと思います!

    投稿日:2017/01/07

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