ピーター・シスの自伝だそうです。
「モーツアルトはおことわり」と同じ時期に読んだので、この絵本も私にいろいろと考えさせる機会をくれました。
チェコの鉄のカーテンの時代のことはよく知りませんでしたが、この絵本は絵だけ追っていってもわかります。
プラハの春と呼ばれた時代には、色が華やかであるのに対して、弾圧されていた時代には白と黒と赤のみだからです。
戦後生まれの私には、父や母からその時代のことを聞く機会がありました。
でも、今の息子の世代はこれからどうやってその時代のことを知っていくのか?ということを最近考えます。
語り継いでいかなくてはいけない内容ではあるので、それはやはり親としても考えるところです。
自分に描きたいものがあり、一度自由な世界を知ってまた弾圧があったら、私としてはどう生きるのだろうと考えました。
自由のありがたさや平和のありがたみを感じられる国に住んでいるからこそ、やはり考え続けなくてはならないのだろうと。
まだまだ考えは簡単にはまとまりませんが、これからも知らないことを知りながら考え続けていくのだと思います。