一羽の鳥が大海原に飛び立った。
それがどれだけ繰り返されたのか。
海に落ちて一生を終えた鳥たちも満足だったという。
そして、果てしない繰り返しでできた「鳥の島」。
人類が生まれるまでの長い時間のような物語が、骨太に描かれています。
そして、息子に指摘されて唸ってしまいました。
川端さんは、中央の絵だけではなく、周りの模様にも実にきめの細かい細工を施しているのですね。
形、角度、そして中心の絵との融合。
紙粘土で作られた絵の立体感といい、絵が物語っている絵本でした。
壮大なドラマだけに、大きく響いてきます。