球根が主人公のお話だとは思っていなかったので、ちょっとびっくり。
ナイーブな球根くんの、小さな勇気の積み重ねが心に響きました。
おひさまや雨の、包み込むような優しさ。
大人は、こんなふうに
急かすのではなく、ゆっくりと少しずつ根気良く
励ましてあげなくてはいけないんだなぁと
普段娘たちをせかしてばかりの自分を反省しました。
それでこそ子供たちは自ら勇気を出していけるようになるんだろうなぁ・・・と思いました。
待っててくれる存在が
新たな勇気の源になる、
そんなことも思い出させてくれました。
人や動物が主人公であるよりも、
植物が主人公というところが
内気な子供たちの心を緊張させないというか、
安心して読んでいけるような気がしました。
チューリップくん、勇気を出してよかったね、がんばったねと
声を掛けてあげたくなりました。