エキゾチックというよりロシア色たっぷりの挿絵がとても話を引き立てていました。また、宮崎駿監督の『ハウルの動く城』は、もしかして、このバーバ・ヤガーの鶏の足がついた家からインスパイアーされたのかな?という気になりました。
このバーバ・ヤガー、本当は全然意地悪でも悪い人でもなさそうな気がします。だって、よい子は食べないんですもの! しかも自己申告制で、私はいい子だからって言っただけで、食べないんでいてくれるんですよ! すばらしい。また、白い騎士や黒い騎士が登場するところも、なんだかロマンチックだなぁと思いました。
ちょっと長めな話でしたが、とても楽しめました。それにしても、旧ソ連圏では、カブが身近なものなのでしょうか? おおきなカブでも、カブが出てきていて、ふと思いました。
あと、訳した方の擬音語の使い方がとても美しいなぁと思いました。絵本ですが年長さんや小学生低学年くらいから楽しめる本だと思います。