表紙の針金くんが主人公。
彼がいろんな物に出会ったレポートが、簡潔な感嘆詞だけで表現された世界です。
コップの持ち手やケトルの注ぎ口をまねたり、綿棒を持ち上げたり。
渦巻き蚊取り線香の上を走ったり。
その様子が実に絶妙です。
針金が紡ぎだすパントマイムというのでしょうか。
あるはずの無い表情まで伝わってくるし、笑えます。
ビールコップの結末は一流のエンターテイメントです。
大人でもその魅力にはまると思います。
とにかくその魅力は体感するしかありません。
針金くんのスタイリッシュで絶妙な造形、
ぜひじっくりと味わってください。