子供向けかは分からないけれど、ひとつの不思議な世界がきちんとあって、こういう絵本があってもいいんだって思いました。
絵もお話も・・妖しくてシュール。
猫らしき隣人のにやっとした笑顔も不気味だし、
この町も独特なムードで「少しずれた世界の、異次元の隣町」とでも
いったらよいのかしら・・。どこかにありそうで、けして無い町。
お祭りの様子も妙・・・。
お祭りという異質な時間がスイッチとなって、
くるっと猫を人間に化けさせたのかしら・・。
ほのめかすだけの描き方が想像をくすぐりますね。
怖がるかな・・と思った4歳の息子はお話はよくわからなかったのかな??怖がりもせず、お祭りの威勢のよい掛け声のリズムに
うけてました。(そこだけ3回も読ませられました)
最後、裏表紙の後ろ向きの隣人(猫?)がまた意味深・・。
お部屋の細かい置物などもデザイン系雑誌にでてくるような
オシャレさで、全体的に大人な味わいでした・・。